望んだ日常(2)
「んぶっ……!」
まるでオモチャのように、上下に頭部を動かされる。
貴文は、もうペンなんて持っていない。
やっぱり、勉強なんてシチュエーションのためのポーズだったのだ。
苦しいし、唇が摩擦で痛い。
飲みくだし切れなかった唾液が逆流して、鼻がツンとする。
「んん、んンン、んぅうっ」
息が詰まり、喉奥を突かれてえずく。
なんとか歯を立てないように努めれば、俺の頭を抑えていた手がどけられた。
「これで分かったろ? できるな?」
「う、うん」
逆流した唾液が鼻から垂れる。
それを手の甲で拭ってから、
俺は大口を開けると、自ら先ほどのようにソレを喉奥までくわえる。
こうすると、貴文は気持ちがいい。
――ならば、やらない理由がない。
「く……はぁ。いいな、噛むなよ……」
えずくと同時に、目尻に涙が滲む。
けれど、俺は必死でしゃぶった。
手で根元をしっかり支えて、唇を窄め、絞るように顔を上下に動かす。
「ああ、いいな……お前の口の中、ねっとりしててたまんねえ……」
「ふ、ぅうっ……んぐ、ぐぅっ……」
ただでさえ圧迫感のあるソレが、さらに体積を増した。
そろそろだ、と身構える。すると、突然口から肉槍が引き抜かれた。
「ゲホッ、ゴホッ、ゴホッ……はぁ、はぁ、ど、どうした? もしかして、歯が当た――」
「中でイきたい」
貴文は椅子を引き、ズボンを蹴るように脱ぎ捨てた。
ついで腕を引いて俺を机の下から引っ張り出す。
「早くこい」
下着ごとズボンを脱がされ、上に跨るように指示された。
躊躇いなく、言われた通りにする。
「あっ……!」
足の間に灼熱が宛てがわれるやいなや、一息に貫かれた。
ずちゅん! と、もの凄い音が耳に届く。
「は……すげ、奥までトロトロ。
ちんこ舐めながら、濡らしてたのかよ」
「あっ、あぁっ、はぁっ……貴文、はげしっ……」
腰を掴まれ、揺すぶられる。
「もっと締めろ。これじゃあ、豆腐に突っ込んでるみたいだ」
「む、無理ぃっ……気持ち良すぎて……ッ」
「ああ? 自分だけ、良くなってんじゃねえよ」
貴文が形の良い眉を吊り上げる。次いで、花芯を指で痛いほど抓まれた。
「いっ……!」
「出来るじゃねえか。そのまま、締めて、自分で動け」