キャラメル・ショコラ(6)
* * *
ベッドに横になったオレは、
浅い呼吸を繰り返していた。
「あっ、は、ぁ、はぁ、はぁっ……」
「バンさんのここ、プクッて膨らんで……
たくさん舐めてって、おねだりしてるね」
オレの上に覆いかぶさったユリアが、
指で、舌で、胸の中心を弄くり回してくる。
時折、太腿に押しつけられる彼の中心は、
ガチガチに熱く硬く育っていた。
「ユ、リア……も、それ以上は……ぁっ」
「いいよ、イッて」
「んんっ……」
両方の乳首を、高速で弾かれた。
下から上へ、円を描くように、押し込むように。
時折、突起を抓んで引っ張られる。
オレはベッドのシーツを握り締め、背を仰け反らせて、
胸を喘がせた。
「あ。あ、ぁあ、あっ……!」
下腹部にわだかまっていた熱が弾け、
頭の中が真っ白に染まる。
びゅぐんっと音を立てて、腹の上に生温かなものが広がった。
「可愛い……乳首だけでイッちゃったね」
ユリアはそう言って、
確かめるように、白濁を指でなぞった。
「……ねえ、お客さんがあなたを
こんなにエッチな体にしちゃったの?」
「ンなわけ、ねぇだろ……」
オレがいたのは場末の娼館だ。
出すのが目的で、わざわざ男の乳首に興味を持つ相手は
多くはなかった。
面白がっていじり回す輩はいたけれど、
そんなもの、痛いだけで
気持ちいいなんて思ったことはない。
それが、こんな風になったのは――
「……じゃあ、元から?」
「はっ? ちがっ……」
「冗談ですよ」
ユリアは口の端を持ち上げると、
また、右の胸に吸い付いてきた。
「……僕、ですよね? ここ、こんな風にしちゃったの。
初めてあなたに触れた時は、こんなにエッチな声、
出したりしなかったもの」
「ん、んん、んっ……
も、胸ばっか触んなって……」
「もちろん、下も……ちゃんと可愛がるよ」
ちゅぱちゅぱと乳首を味わっていた唇が、
ゆっくりと下へ移動する。
彼は焦らすように、オレの内腿を何度も甘噛みした。
「は、ぁっ……」
「久々だから、ゆっくりしようね」
「いいから……早く中にくれよ……」
「……もう。バンさんは、せっかちなんだから」
両足を抱えられたかと思うと、
腰を真上まで持ち上げられた。
丸見えの穴口が、ねだるようにハクハクと疼いているのが分かる。
けれど、ユリアは自身のズボンをくつろげず、
オレの腰を抱き寄せ、無防備に開脚した後ろの方に顔を埋めてきた。
「あぅっ……オレは、挿れろって言って……」
「ゆっくり、ですよ」
ユリアは、唾液を絡ませるようにして丁寧に舌を這わせる。
やがて、ベタリと濡れたソコに指が挿入された。
1本から始まり、まるで生娘を相手にするかのような、
バカ丁寧な愛撫が続く。
「ひ、んぐっ、あ、ふぁ……」
もどかしい。切ない。
痛くても構わないから、早く最奥まで貫いて欲しいのに。
「バンさん。足、閉じないで。
ちゃんと開いてて……」
慣れた手付きで指が出入りする。
すっかりオレのいい場所を覚えた彼は、的確にソコばかりを責めてきた。
「あっ、あっ、あぁっ」
「可愛い声……」
「んひぅっ……!?」
もう片方の手が、肉竿を上下に扱き始める。
「や、やめっ……前はっ……」
「先っぽヌルヌルだね……
さっきイッたばっかりなのに、またイキたい……?」
「そ、んなしたら……ダメだって……
あ、あっ、ダメだ、それ……ぇっ」
「飲ませてよ、バンさんの」
両足が下げられたかと思うと、中心を咥え込まれた。
ねっとりとした熱い舌が、敏感な先端を舐め回し、
唇が雁首の下を締めたかと思えば、一息に喉奥まで飲み込まれる。
「うあっ……!」
後孔を突き回されながら、しゃぶられていると、
亀頭が破裂しそうなほどの快感を覚えた。
「で、出る、出る、出っ…………!」
全身の毛穴がブワリと開いて、体が跳ねる。
勢い良く尿道を駆け上ってきた熱が、
そのままユリアの口の中に噴き上げた。
「んっ……」
彼はそれを口内に溜めるようにしてから、
喉をゴクリと鳴らす。
「ん……美味し……」
けれど、彼の唇は離れなかった。
続けてヌルついた舌で、亀頭粘膜を舐め回し、
ちゅうちゅうと吸い上げる。
「す、うなよっ……今、イッて……ぁ」
制止の声は届かず、
ユリアは恍惚の表情を浮かべて、夢中でしゃぶっていた。
「あ……っ、あ……ぁ……」
やがて、ユリアの顔が離れる頃には、
抗う気力もなくなっていた。
もう勝手にスキなだけ舐めていればいい。
何も……考えられない。
飲み下し切れなかった唾液が口の端から溢れるのすら、
拭う気にもならず、顎を伝うままにする。
「可愛い……バンさん、凄くとろんとした顔してる……」
耳に届く、ユリアの上擦った声。
「そろそろ僕も限界かも」
ついで、聞こえた衣類を乱す音に、
オレはぼやぼやした焦点をユリアに向けた。
「ぇ……あ……」
取り出されたソレに目が釘付けになる。
ヘソにくっつくほど凶悪に反り立つ屹立は、
パンパンに膨れて、脈動していた。
「お待たせ。
……挿れるよ、バンさん」
少し、休憩させ――
片足を肩まで担ぎ上げられ、オレは息を飲んだ。
穴口に傘張る先端が押し当てられ、
心臓の鼓動が、ドクンドクンと速度を上げる。
一息に奥まで欲しい。
いや、今、そんなことをされたらヤバイだろ。
でも……待ちきれない。今すぐ最奥をグリグリ抉られ――
「ひぐっ……!」
ぐちゅぅっと濡れた音が耳に届いた刹那、
オレの体は、灼熱の楔に貫かれた。